18日帯広
ひまなので
八○長と言ってしまうと、関係者を抱え込み危ない組織と裏で協力して
'人気している特定の馬をわざと負けさせて、人気していない別の馬の馬券を買い込む'
というイメージがある。 多分これは一般の競馬ファンにも同じことが言えると思う。
しかし、そもそも八百長とは。
八百長(やおちょう)とは、相撲や各種の競技などで、一方が前もって負ける約束をしておいて、うわべだけの勝負をすること。 (wikipedia引用)
とあり、故障明けの馬がリハビリ代わりに後方で回ってくるだけ のレースをした場合にも 厳密に言えばそれ八百長なのかもしれない。
競馬法には、全能力を発揮させなかった騎手には制裁アルヨ〜的な条文があった様な気がする。ならば故障明けの馬を初戦から鞭入れて全力で走らせるかというとやはりそれも現実的ではない。競馬法的にアウトだけど、そこら辺は暗黙の了解となっているんだろうけど。(ここ大事)
ならば、休み明けの馬が最後方でリハビリの為に最後方を回ってきて人気を裏切るのは100歩譲って良しとしよう。
しかし、休み明けでもなく順調に使えてた人気馬が急に最後方で鞭も入れずに回ってくるだけの競馬をして、更にその人気馬を外した馬券が買込まれていたら流石にファンも怒り心頭であろう。
人気馬が負ける事に対してネットや現地で
「八百長だ‼︎」と騒ぐ輩はいるが、負けた人気馬を外した馬券がたくさん買込まれていると少し話は違ってくるわけだ。
確かに八百長”かも”しれない。
この馬が負けると知っていて他の馬を買い込んだ人物が存在するのかもしれない。
犯罪だ‼︎八百長が行われているのは明白だろ‼︎馬券を買った関係者とこの騎手を逮捕しろよ‼︎
とお考えの方も当然いらっしゃると思いますし僕もその1人でした。
しかし 一概には違法行為とは言えないのです。
自分で色々資料を見て、確認していく中でこれは限りなくブラックに近いグレーな行為だと言う事に気がつきました。
分かりやすく説明する為に馬主視点になって少し考えてみます。
自分の持ち馬の中にこういう馬がいたと仮定して考えていきましょう。
《今まで好走を続けてきた愛馬が足元の様子が悪い様です。しかし出走手当の獲得や放牧や治療削減の為に休養に入れることができず、仕方なくレースに出走させる事になりました。》
この愛馬、恐らくレースでは1番人気になりますが、足元の様子が悪いので無理はさせずに後方から回ってくるレースをする様に調教師に指示を出し騎手にも伝えてもらいます。
この段階でこの人気馬が負けると知っているのは
馬主 調教師 騎手
の3人。
競馬に携わる3人ですが馬主は他の2人と決定的に違う点があります。
それは
唯一 馬券の購入が認められている のです。
ええ、そうなんです。
馬主が馬券を買う事は許可されているんです。
私がこの馬主の立場なら恐らく愛馬を除いた馬の馬券をたくさん買い込みます。
だって人気をする愛馬が負けるのを知っているから。
ここまでの流れで違法行為に当たる行為はありません。(厳密に言えばあるのですが暗黙の了解となってます)
もちろん足元に怪我がなかったりしたのが公になって指示をしたのがバレてしまうとそれなりの処分は免れないでしょうが
馬の様子なんて確認のしようがないんですよ。
調教師が馬の調子が悪かったと言えば追求されることはまずありません。
そんな世界なのです。